フォスターの歩み
創業者2人の信念
西村茂廣・篠原弘明は、お互いの出身地が偶然同じ長野県だったことから、
1949年に「信濃音響研究所」の名前でフォスター電機を創業し、スピーカー作りを始めました。最初のスピーカーは無名で、神田の電機卸店でなかなか販売までたどり着けず、2軒のお店でようやく置いてもらうことができました。
その売れ行きは良く、3か月後に再度訪れた際には、店主から次回の納品を依頼されました。
この経験から、2人は「真心をこめて作れば必ず認められる」「よいものをつくるんだ」という信念を持ち、社是として「誠実」を掲げるようになりました。今日のフォスター電機のものづくりにも、この信念が引き継がれています。

1949
- 西村茂廣および篠原弘明が東京渋谷に信濃音響研究所を創立し、スピーカーの製造を開始
- 西村茂廣、社長に就任
- 信濃音響株式会社に改組
- 「フォスター」を商標登録
- フォスター電機株式会社と改称

1960
- 昭島工場建設
- マイクロホンの製造を開始
- 株式を東京証券取引所第二部に上場
- ヘッドホンの製造を開始
- フォスター香港設立
- オーディオアンプ、チューナーの製造を開始
- 篠原弘明、社長に就任
- フォスター台湾設立
- 本社を東京都昭島市に移転


スピーカー生産の自動化
当時、スピーカーは人員を多く配置した手作業で生産されるのが一般的であり、品質にもばらつきが出てしまうものでした。フォスターでは、1979年から工場に自動製造機が導入され始めましたが、まだまだ故障が多く扱いにくいものでした。
転機が訪れたのは、1981年に米国のGM(デルコ)社から受けた車載用スピーカーの引き合いでした。品質の均一を強く要望され、GM社向けスピーカー製造には、自動機の開発が不可欠となりました。車載設計グループ、製造ラインは一丸となって厳しい品質要求に対応し、引き合いからわずか1年という異例のスピードで試作から量産化を実現しました。
現在では、漸次デジタルトランスフォーメーション (DX) を推進し、生産工程、設備保全、工場内物流の自動化を図ることでヒューマンエラーをなくし、蓄積データからの自動分析と予測で問題発生を予防することにより、さらに品質の高い製品の生産に注力しています。

1970
- フォスター運輸株式会社設立
- フォスターシンガポール設立
- フォスターU.S.A.設立
- 西ドイツにフォスターヨーロッパ設立
- フォスター電子株式会社設立


1980
- 株式会社トネゲンと合併
- 米国でスピーカー製造開始
- 中国での委託加工開始
- 創業40周年を迎える記念式典を挙行


1990
- フォスターインドネシア設立
- 髙田貢、社長に就任
- 持株会社を設立
- 米国3子会社を1社に統合
- 米国、デトロイトに営業所新設
- 米国、エルパソに物流センター建設
- インドネシアにビンタン工場建設
- 創業50周年を迎える記念式典を挙行
- 東京証券取引所第一部に指定


部品内製化の強み
信濃音響時代から、安定的に生産し、コスト面でも有利に働くため、ボイスコイルやダンパー等の要素部品の内製化を進めていました。
1953年には、周波数特性を大きく左右する、コーン紙の内製化の研究も開始しました。創業者の篠原自ら、高知の和紙工場を視察し、コーン紙の基礎から研究に着手しました。素材や製造工程に拘り、製品ごとに処理方法を変え、一番良い音を出せるよう苦心しました。
2000年代には、携帯電話市場はグローバルで「1人1台」時代といわれ急拡大が続き、同梱イヤホンの供給は競争の激化が予想されていました。当社は、主要部品で部品内製化をしていたことから、圧倒的なコスト競争力と高性能・高品質な振動系を武器に受注を獲得し、携帯電話に同梱されるイヤホンの受注により急成長を遂げました。

2000
- 台湾、台北に営業所を設立
- 中国、広州に広州豊達電機有限公司設立
- 中国、上海に営業所を設立
- 愛知県安城市に中部営業所を設立
- フォステクス株式会社と合併
- 東泰雄、社長に就任
- フォスターベトナム設立
- 米国、サンノゼに営業所新設
- 中国、南寧に豊達電機(南寧)有限公司設立
- タイにフォスターIPO設立
- ベトナムにフォスターダナン設立
- 韓国ESTec株式会社を連結子会社とする
- 宮田幸雄、社長に就任



2010
- 中国、河源市に豊達音響(河源)有限公司設立
- ベトナムにフォスターバクニン設立
- 中国、崇左市に豊達電機(崇左)有限公司設立
- ミャンマーフォスター設立
- 本社を東京都昭島市つつじが丘に移転
- ベトナムにフォスタークアンガイ設立
- スター精密株式会社より小型音響部品事業を譲り受け
- 吉澤博三、社長に就任
- ミャンマーにフォスターティラワ設立
- Fostexショールーム「Anfelit」がオープン
- 国連グローバル・コンパクトに署名
- FSK(THAILAND)CO., LTD. を連結子会社とする
- 中国、南京に営業所を設立



チームの力で危機を乗り越える
1994年の円高進行、阪神淡路大震災や2000年の米国不景気、電気機器の価格競争・市場競争の激化による売り上げ低下等、何度も危機に直面してきました。そうした状況の中でも、年度スローガンを掲げ、目標に向かって力を合わせ危機を脱してきました。
2018年には、スマートフォン市場の成長鈍化による減収、翌年には新型コロナウイルスや円安による市場不透明感もあり、減収が続きました。こういった状況でも、製品の価格転嫁や輸送コストの削減、在庫の調整、安定した生産を継続する等、グローバル全体で一人ひとりの力を合わせ、乗り越えてきました。

2020
- 成川敦、社長に就任
- 中国に関係会社 广州富星電声科技股份有限公司を設立
- フォスタービジネスサービス株式会社を新設分割により設立
- 東京証券取引所プライム市場に移行
- ハンガリーにフォスターハンガリー設立
- 岸和宏、社長に就任
