VOICES 15

静岡オフィスから 生まれる。 安心・安全を守る音

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BACKGROUND

フォスター電機から生まれるのは
心地よいサウンドを奏でるスピーカだけではありません。
小型音響部品事業を担う静岡のオフィスには、本社とはまた違った機能があります。
この場所から生まれるのは、私たちの生活に欠かせない「安心・安全を守る音」。
今回の動画では、静岡の少数精鋭の環境だからこそ培われた強みや
専門性の高い技術に焦点を当て、フォスター電機の新たな「顔」に迫ります。

  • Terada Akino

    寺田 晶乃

    営業本部第6営業部営業7課 主査

  • Matsunaga Akinori

    松永 暁典

    技術本部FM技術部FM開発2課 課長補

  • Koga Atsushi

    古賀 敦

    技術本部FM技術部FM開発1課 課長

音は楽しむだけのものじゃない。
私たちが生み出す
「安心・安全を守る音」

寺田

音のスペシャリストとして音響機器を作るフォスター電機ですが、実は「安心・安全を守る音」も生み出しています。その舞台となるのが、静岡オフィスです。小型音響部品事業を担う拠点であり、主に機器の操作確認や異常などを知らせるための「報知音」を鳴らす車載スピーカの、開発及び販売を行っています。

静岡オフィスの強みは、コンパクトゆえの迅速な対応やチームワークです。普段は部署ごとに業務を分担していますが、緊急時には「部門横断チーム」をすぐに立ち上げ、問題解決に向けて動ける「機動力」があります。また、新たなアイデアを一丸となって生み出す「製品開発力・企画力」も、静岡オフィスの持ち味です。

シェア獲得の秘訣は
品質へのプライドと
長年培ってきた知識、そして信頼

松永

車では色々なアラームを出すために、限られたスペースでより大きな音圧を出せるデバイスが求められます。具体的には「車の衝突防止アラーム音」や「ETCのカード挿入確認音」などで、それぞれ最適な場所から音を鳴らす必要があります。もしもこのような音が聞き取れない、正しく動作しない、といったことが発生すれば、歩行者や運転手の安全が守られない可能性があります。

私たちは、サウンドのスペシャリストとして、顧客の使用用途や使用環境にも配慮し、搭載場所に合った製品を準備しています。また、音が広がるような搭載場所の提案もするなど、総合的な品質保証にも非常に力を入れています。使われ方に対する豊富な知識と経験を生かした細やかな対応が必要な顧客からは、大きな信頼をいただいており、報知音用途におけるスピーカの大多数のシェアを獲得できています。

変化の激しい現代。
車や顧客のニーズに合わせて
車載スピーカも進化する

古賀

私たちの扱う製品は、車や顧客のニーズの変化に合わせてアップデートする必要があります。例えば、近年のEV・PHV車の普及により静音化が進んでいます。

そこでエンジン音の代わりとして、AVASと呼ばれる「歩行者向けの接近通報音」が、必要になり、専用スピーカを開発しました。耐熱性や耐薬品性に優れ、水没後にも作動する工夫を行い、小型でも高音圧を出せるスピーカが完成しました。これが顧客ニーズにマッチして多くの車に採用されています。

ほかにも車の静音化により、車室内でのニーズも変わり、スピーカ鳴動時の振動による異音を目立たせないような工夫が必要になりました。そこで、音が鳴るときの振動を軽減して、振動伝搬による異音を無くす新しい振動レススピーカを開発しました。

搭載される車も決まり、今後も複数車種に横展開される予定です。

機動力や企画開発力を武器に
フォスター品質の報知音を
静岡から世界へ

段谷

 

営業本部第6営業部/部長/段谷俊樹 Dantani Toshiki

 

今後は業界内でも電気自動車や自動運転の影響拡大が予測されるため、AVASスピーカを筆頭とする車室外スピーカの多用途化が進み、搭載箇所もさらに広がると考えられます。

私たちが​扱う​報知音は​バリエーションが​多く、​「安心・安全」​以外にも​幅広い​活用方​法が​考えられます。​今後さらに​発展が​期待できる、​可能性を​秘めた​部門です。

今後は国内の既存重要パートナー以外にも新たな海外パートナーも開拓し、私たちの価値を拡大していきます。