VOICES 11

知財と技術の力で世界一の 「音響」ソリューション パートナーを目指す

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BACKGROUND

フォスター電機を支えているのは、技術力だけではありません。
企業が中長期目標として掲げる「戦略パートナー」を達成するには
技術を高める以外にも重要な要素があります。
その1つとなるのが、発明の特許取得を主とした「知財戦略」。
もともとの強みである「技術力」と、新たな武器となる「知財」との連携を強化し
組織で目標達成を目指す企業の姿勢に着目しました。

  • YOSHIKAZU TSUCHIKIRI

    土切 好和

    技術本部 副本部長


  • SACHIKO YAMAGUCHI

    山口 幸子

    グローバルコーポレートサポート本部
    IR・ガバナンス統括部
    知財課 課長 弁理士 

  • SHIGETOSHI SAITO

    齋藤 重寿

    技術本部 FM技術部製品設計課 
    課長補
    知財創出委員会リーダー

自社技術を
外部にアピールする
知財課の活動

山口

フォスター電機が中長期目標に掲げている「戦略パートナー」になるためには、自社技術を外部にアピールする活動も重要です。そのためには技術戦略だけではなく、知財の側面からのアプローチが欠かせません。近年は「知財戦略」という言葉も当たり前に使われるようになり、競争優位性の観点から、会社としても強化していきたい分野です。

山口

知財課では、生まれた発明の特許取得に加え、技術とタッグを組んだ「知財創出委員会」や1つの製品に隠れている複数の発明を探すための「発明発掘会」などといった、知財の意識を高める活動を実施しています。このような取り組みを通して、独自技術の特許ポートフォリオを構築しています。

「知財創出委員会」を
通して培われた
知財と技術の連携体制

齋藤

そもそも知財への意識向上は、技術本部の各部門を横断する「知財創出委員会」を発足したところから始まりました。知財のメンバーもこの委員会に入り、ともに取り組みを行うことで、知財と技術の連携がスムーズに進んでいます。知財創出委員会では、新製品の進捗などを共有する月例や知財に関する勉強会が活発に行われています。

齋藤

知財が身近になって実感する最も大きな利点は「自社の独自技術が明確になり、開発工程が円滑になる」など、技術メンバーが知財を知るメリットに気付いてくれたことです。その結果、開発段階で権利確認が増え、知識の底上げや意識改革も進んでおり、特許の出願数も増加しました。

発明の特許化を
推進する「発明発掘会」とは

土切

技術本部では、技術競争力の向上策のひとつとして特許ポートフォリオを構築し、重点分野の特許出願を促進しています。
そのために知財課と連携し、従来は隠れていた特許を掘り起こす「発明発掘会」を開始しました。

土切

新製品を設計するにあたり、他社特許に抵触しないことはもとより、新しく発明した独自技術を保護することが、とても重要になります。しかし、今までは設計者自身も気が付かない発明が多々あり、類似特許を他社が出願してしまう例がありました。

土切

新たに開始された「発明発掘会」を通じて、多角的な視点で、設計者も気が付かなかった発明ポイントを掘り起こしてもらうことで、想定よりも多くの特許を出願することができました。

土切

また、特許になるような工夫のポイントを設計者が理解し、次の新製品設計に生かす等、若手設計者の成長にもつながっています。我々の独自技術を保護し、新製品の競争力を上げるために、欠かせない活動だと認識しています。

知財と技術の力で、世界一の
「音響」ソリューション
パートナーを目指す

山口

今後は、もともと持っていたフォスター電機の技術の力を、知財的側面からさらに強めていき、自社の独自技術の差別化を促進していきたいと考えています。私たちはこれからも、世界一の「音響」ソリューションパートナーの立ち位置を、チーム一丸となって目指していきます。