VOICES 06

聴こえる。 これからも その「当たり前」をつくる

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BACKGROUND

フォスター電機の手掛ける製品は、オーディオ機器や車載用スピーカからイヤホンなど多岐にわたります。
それらの製品で「質の高い音を出す」つまり「適切に振動させる」ためには、
製品への適切なインプットが必要であり、それを繋ぐ役割を担うのが電子技術部です。

  • YO HIBINO

    日比野 陽

    技術本部
    電子技術部長

    電子技術部長として部署を統括。「未来社会に音で貢献する」ために音の持つ可能性を探る。

  • MINA MIKAMI

    三神 美奈

    技術本部 電子技術部
    電子設計2課 主任

    アンテナ設計と電波測定を専門とし、製品の無線性能の向上や測定手法の確立に努める。

  • KENSUKE SUZUKI

    鈴木 健介

    技術本部 電子技術部
    電子設計2課 課長

    「音楽を身近な存在にする」という目標のために、 安全で使いやすい製品づくりを担う。

  • ※インタビュー社員の所属、役職は撮影当時のものです

新しい技術でも当たり前に動作して
「いつでも繋がる」ことを実現する

日比野

音に関係する製品を数多く手掛けるフォスター電機ですが「高品質な音」を届けられるのは、つまり「空気やものを適切に振動させられる」という強みを持っているからです。適切に振動させるためには、それぞれの機器に応じて最適なインプットが必要になります。そのインプットを担うのが電子技術部です。具体的にいうと、これまで音を聞くためのデバイスやテクノロジーは時代とともに変化してきましたが、そうした新しいデバイスで音を出す際にも、フォスター電機の部品の性能を引き出せるようにすること。そしてデバイス設計者が困らないように、当たり前に動作するレベルに落とし込むことが役割です。

三神

「新しいデバイスでも音を出せるように」という話がありましたが、例えばスマートフォンとイヤホンが無線で繋がることは「当たり前」に感じますよね。しかし、イヤホンにそうした新しい価値を付けることは、接続性に対して環境が大きく変わることになります。デバイスの環境が変わっても、ストレスなく繋がり続けるという「当たり前」をつくることが私たちの仕事です。それに、現在では電子技術部のソフトウェアチームの尽力もあり、接続性は飛躍的に向上しています。電子技術部ではハードウェアの性能だけではなく、ソフトウェアの性能も含めて評価に取り組んでいます。

製品の信頼性を高め
安心を守るのも電子技術部の役目

日比野

ソフトウェアチームについて補足すると、電子技術部にある3つのチームの1つです。ほかには製品の回路設計などを担当する「ハードウェア設計チーム」と、各国の法規制などに対応するための「設計検証チーム」があります。

三神

私が担当している電波測定も検証・評価の仕事です。電子機器製品は国ごとに法律で基準が決められています。基準に合格した製品でなければ販売できないので、信頼性を検証する仕事はとても重要です。

日比野

なぜ厳しい基準があるのかというと、例えば車載オーディオ機器が、万が一、車の走行に影響を与えてしまえば、社会的にも重大な問題になります。そうした事故が発生しないようにも、法規制に適合するかどうか確認が必要になります。

三神

なので、より確度の高い評価方法を徹底しています。結果について電子技術部以外の社員に伝える場合も、どうして正確な評価が必要で、実際にどんな作業をしているのか、わかりやすく話すことを意識しています。製品にとって大切なことを社員が理解することで、電子技術部だけではなく、会社全体のプラスになると感じています。

鈴木

電子技術部の成長ももちろん大事ですが、三神が考えているように部署単位ではなく会社そのものという大きな枠組みの視点で考えることも重要です。実際に電子技術部としては「音響・振動関連製品に付加価値を付け、市場や製品カテゴリを拡大する」というミッションを掲げているので、フォスター電機全体の価値を高めることが求められています。

「聴こえる」を実現する手段は
時代とともに変化してきた

日比野

電子技術部は製品の企画段階からプロジェクトに関わるため、ユーザやクライアントとの距離が近い部署です。ユーザがどういう環境で、どんな使い方を求めているのかを探り、実現を目指しています。現在は音を聞くためのデバイスが豊富にあるので、一つひとつの手段に合わせた技術が必要とされています。

鈴木

音を聞くための「再生機器」はCDプレーヤやポータブルオーディオプレーヤから、スマートフォンに変化しました。どの機器も「音楽を楽しむ」という点に違いはありませんが、スマートフォンなどの新たに普及したデバイスにオーディオ機器を接続する技術は、常に求められます。このように、再生機器が変わっても、ずっと音楽を身近な存在だと感じてもらうためには、設計した製品が安全で使いやすいことが大切です。フォスター電機という音のスペシャリスト集団として、今後も「新しいものに繋げ続ける」という想いを持って仕事をしています。

これからもフォスター電機の
技術力で「未来社会に音で貢献する」

日比野

鈴木が語ったように「オーディオ機器が繋がるもの」は多種多様に変化してきましたし、この先も進化が見込まれます。そもそも、イヤホンなどのオーディオ機器はデバイスと接続されるだけではなく、音や振動を受け取る人間の耳や皮膚ともある意味で「繋がっている」存在です。これからも、さまざまな新しいデバイスや人と繋がり続けると思いますが「繋がる」「聴こえる」という当たり前をつくることが私たちの役目。なので、新しい技術の情報をキャッチして、積極的に挑戦できるような部署として成長していきたいです。